・5類となり、法的な規制はなくなりましたが、症状が出た日を発症日(0日)として、その翌日から5日間の自宅安静が推奨されています。自宅待機期間は5日間ですが、10日程度ウイルスの排出が続きます。この期間はマスク着用し、高齢者などハイリスクな方との接触は避けるなどの配慮をお願いします。学校の出席停止期間は、症状が出た日を発症日(0日)として、その翌日から5日間となります。
・ご自宅ではマスク着用、部屋を分けるなど、可能な範囲で感染対策をお勧めします
・ご家族に発熱等同様の症状が出現した場合、COVID-19(新型コロナ)の可能性が高いと考えられます。事前にご連絡いただき、医療機関の受診をお勧めします。
・富山県から感染者にお渡しする案内用紙「新型コロナ感染症にかかったら」の内容もご確認ください。
・2024年6月以降、東京、大阪などの都市圏でもCOVID-19の陽性者が増えていますが、入院を必要とする重症者が増えています。ワクチン接種から1年以上経過し免疫力が低下していること、コロナウイルスの流行株の変異などが原因と考えられています。コロナワクチン接種3回以下の方、最後の接種から1年以上経過している方、糖尿病、慢性腎臓病、悪性腫瘍などの持病のある方、透析中の方、抗がん剤等での治療中の方は重症化のリスク、入院が必要となるリスクが高いといわれていますが、持病のない若年者でも重症化や入院が必要となるケースもあります。
・COVID-19罹患後、発熱症状等急性期の症状の軽快後に長期間続く咳・痰などの上気道症状や、味覚異常、食欲不振、倦怠感などの罹患後症状(後遺症)が残ることや重症化することが知られています。罹患後症状についての情報は厚生労働省ホームページをご参照ください。
・罹患後症状については、重症度によらず、軽症の方でも一定の頻度で発生することがわかっています。
・罹患後症状についての治療法は確立していません。漢方薬などが効くという報告も出てきておりますが、罹患後症状のコントロールに苦労するケースも当院でもしばしば経験しています。仕事を休まなければならないほどの倦怠感が続く方もいらっしゃいます。
・現状、COVID-19(新型コロナウイルス)に対する抗ウイルス薬はラゲブリオ、パキロビッド、ゾコーバの3剤使用可能であり、当院でもいずれの薬剤も処方可能です。いずれも保険承認薬です。
・重症化や入院のリスク軽減、罹患後症状の軽減ともに、極力早く抗ウイルス薬を内服していただくほうがより効果が高いことがわかっており、診断後なるべく早めのお勧めします。様子をみているうちに体内のウイルス量が増え、症状が悪化、重症化し入院が必要となることがあります。感染症の治療では診断後、早期の治療介入が原則です。
・いずれの薬剤も、経過的措置を経て、現在は通常の承認薬です。2024年4月より患者さんの保険負担割合に応じた通常の保険診療の対象となり、薬剤費としておおよそ下記の負担額となりました。
・射水市「子ども医療費助成」の対象です。
・当院ではコロナ陽性者の方に複数の臨床試験のご案内を行っております。臨床試験によってはご協力いただいた方に一定額の謝礼が発生するもの、50%の確率で抗ウイルス薬が自己負担なく内服可能となるものもあります。臨床試験の参加は原則、診断当日のみとなります。(その他の条件もあります)
5日分薬価 | 1割負担 | 2割負担 | 3割負担 | |
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ゾコーバ | 52000円 | 5200円 | 10300円 | 15500円 |
ラゲブリオ | 86600円 | 8660円 | 17320円 | 25980円 |
パキロビッド | 99000円 | 9900円 | 19800円 | 29700円 |